さよならガーバー!!そして和歌山は梅干しで中国は餃子!!
お昼前に1階のリビングが騒がしいのはガーバーが旅立つからでした。
ガーバーは明日にはモントリオールに行くらしく、お昼過ぎにはトロントを旅立つのです。
せっかく仲良くなれたのですが、残念です。
旅をするという事は出会うという事、出会うという事は別れるという事、
うむ、仕方ない事です。
日本にいれば絶対に出会わなかった人と出会えるという素晴らしさを、ガーバは僕に教えてくれました。
お礼に日本から持ってきた和歌山県産の最高級の梅干しをあげました。
『ガーバー!ジャパニーズピクルスだ!食べてくれ!』
実際に日本人なら梅干しの味はわかるけど、
はたして中国人のガーバーにこの高級な梅干しの味がわかるだろうか・・・
ガーバーは
『ウメボシ??ありがとう!食べてみるね!そして次は一緒に京都に行こう』
と言って梅干しをリュックに入れました。
みんなは旅立つガーバーに手を振って『またねー』と楽しそうに見送っていましたが、
僕は軽く手を振った後、少し下を向いてしまいました。
カナダに来て出来た初の友人の旅立ちが少し寂しかったのだと思います。
そしてガーバーに高級な梅干しの価値がわかるのでしょうか・・
むしろ残り少ない貴重な梅干しをガーバーにあげてよかったのでしょうか・・
その日の夜、ガーバーが中国人だったということもあり無性に餃子が食べたくなりました。
スーパーで冷凍の水餃子を買ってきて、スープに入れて食べました。
その時、
家主の奥さんがきて『何?餃子食べてるの?』と聞いてきました。
僕が『冷凍の餃子ですよ!僕、餃子が好きなんですよ!』と言ったら
家主の奥さんが『ダメよー!冷凍の餃子なんか!』と言っていました。
家主の奥さんも、もともと中国の人なので餃子にはうるさいみたいです。
さすがに餃子を作るとなると大変だしな・・
この冷凍の水餃子意外と美味しいんだよなーと思いました。
その1時間後ぐらいでしょうか
再び家主の奥さんが来て
『手作りの餃子よ!冷凍なんか食べちゃダメよ!!』
と大量の餃子をくれました。
しかも羽付きやないかい!!!焼くの滅茶苦茶難しいんじゃないの羽付きってーー!!
いやガチすぎてちょっと引いたわーー!!!
でも、さすが手作りで滅茶苦茶美味しかったです。
奥さんご馳走様です。ありがとうございます。
そして僕は再び思いました。
僕は餃子の味はわかりますが、
中国の人のガーバーに梅干しの味はわかるのだろうかと。
僕の故郷、和歌山のウメボシが海を越えて世界で活躍する事を願っています。