僕はきっとカナダに旅に出る

僕はきっとカナダに旅に出る

33歳で会社をやめて、突然カナダに旅に出ることにした自分の事を発信したブログです!

伝説のバスタオルおじさん参上!!

カナダ来てビックリしたんですけど、カナダってタバコ滅茶苦茶高いです!!

僕の吸っているマルボロだと1箱1500円ぐらいします。

で、どこの建物も室内は全部禁煙です。飲食店でもバーでもどこでも基本は禁煙みたいです!

 

ただ、道路だったり屋外だと禁煙ではないらしく、街中の道路という道路には、いたるところに吸い殻が落ちていてます。

 

もちろん今僕が泊まっている宿も禁煙です。

ただ外ではタバコを吸っていいみたいなので吸いたくなったら外に吸いに出て行ってます。

 

 

その時、僕がタバコを吸いに行ったら必ずといっていいほど、外にいる人がいるのです!

その人はおそらく隣の部屋に泊まっている人です!

 

大きい40歳ぐらいの白人の人です。

 

そのおじさんに何回も会うのですが、会うたびその人は腰にバスタオルを巻いた風呂上がりみたいな格好でいるのです。

 

バスタオル

 

そのおじさんは外でタバコを吸っている時も腰にバスタオルだけ巻いて外に出てきます。

 

外の温度はマイナス5度です。ひどい時はマイナス10度とかになります。

 

それでも、そのおじさんは腰にバスタオルだけ巻いて外にタバコを吸いに出てきます。

 

その人を僕はバスタオルおじさんと名付けました。

 

 バストタオルおじさんはあきらかに寒そうですが大丈夫でしょうか?

僕はいつもダウンを着込んで外に出て行きます。

 

僕は英語を話せないので、あまり積極的に外国の方に話しかけれなのですが、

あまりにバスタオルおじさんに会うものですから、話しかけてみました。

 

※会話は片言の英語でしたが、僕の和訳バージョンでお送りします。

 

僕          『すいません 。どちらから来たのですか?カナダの人ですか?』

 

Mr.バスタオル 『私ですか?私はヨーロッパから来ました。』

 

ヨーロッパの人はいつもタオルを腰に巻いているのですか?

あなただけですか?

聞きたかったけど言いだせませんでした。

 

 

僕          『いつも、タバコ吸ってますよね?』

 

Mr.バスタオル 『私は1日に2箱吸います!!』

 

僕          『2箱ですか?カナダってタバコ高くないですか?』

 

Mr.バスタオル 『そうかな?1箱1500円ぐらいそんなに高くないよ!』

 

 

いや高いよ!バスタオルおじさん一日2箱吸ったら3000円でしょ!

1ヶ月で9万円だよ!!

いや高すぎるよ!!それは!!

タバコ吸いすぎだよ!!減らしなさい!!

 

 

僕          『日本だとタバコ1箱500円ですよ!!』

 

Mr.バスタオル 『安いね!それは安いわ!!』

 

日本ってタバコ値上がりして高いってみんな言うけど、世界的に考えたら安い方なのかもしれないと思いました。

 

Mr.バスタオル 『私は明日この宿を出るのです。』

 

僕       『次はどちらに行くのですか?』

 

Mr.バスタオル 『オーストラリアに行きます!オーストラリアに永住したいと考えています。』

僕       『オーストラリアですか。それはいいですね』

 

僕の英語のバリエーションが尽きたぐらいでちょうどタバコを吸い終わりました。

明日、バスタオルおじさんはオーストライアに旅立つそうです。

せっかく話をしたのに残念です。

 

部屋に戻ろうと宿に戻りました。

僕の部屋は2階なので階段を登ろうとしたら、バスタオルおじさんも先に階段を登って行きます。

やはりバスタオルおじさんは僕の隣の部屋でした。

 

バスタオルおじさんの後ろをつけて階段を登っていきました。

 

とその時

 

タバコの吸いすぎでしょうか??

 

 

バスタオルおじさんがヤニくらで足元を滑らせました。

 

 

ああーーーー

 

と階段を一段踏み外してしまって、その衝撃で腰に巻いていたバスタオルが!!

 

ほどけてしまいました。

 

僕は目をそむけました。

 

そこにはバスタオルも巻いていない裸のおじさんがいました。

 

見ていられませんでした。

 

なんで腰にバスタオルだけ巻いているんですか?と聞きたかったです。

服着たらいいじゃないですかって言いたかったです。

 

でも言えませんでした。

 

そのままお互い変な空気になったまま部屋に戻りました。

 

明日バスタオルおじさんはオーストラリアに行くと言っていたな?

そんなことを考えながら眠りにつきました。

 

次の日の朝  

 

隣で騒がしい物音がしているので目が覚めました。

 

もしやバスタオルおじさんが宿を出て行く準備をしているのか!!

 

バスタオルおじさんを見送ってやるか!!と僕は部屋を出ました。

 

が隣の部屋は掃除のおばさんが掃除をしていて、もうバスタオルおじさんはいませんでした。

 

玄関の扉が閉まる音がしました。

 

最後に大声で『なぜいつもバスタオルだけなのですか?』と聞こうと追いかけましたが、

 

バスタオルおじさんはもういませんでした。

 

僕は聞きたいことも聞けない自分の小ささに悔しくなりました。

 

せっかくカナダにきたのだからもっと大きな人間になって日本に帰りたいです。

 

そしてまたバスタオルおじさんは次の場所でもバスタオルだけで宿をうろつくのでしょうか?

 


そして僕は大きくなれるのでしょうか?

 

バスタオルを見るたびに自分が大きくなれているか確認することにします。